2009年3月  

日本の総裁は麻生氏決定

2008年9月22日月曜日


どうやら、ここに来て麻生氏総理大臣就任から解散までのシナリオが出来上がってきたようですね。各紙書いて有りますが、それらをここで一気にまとめて見ましょう。


まずは、その選挙の様子から、アサヒドットコムが紹介してます。


福田首相の辞意表明に伴う自民党総裁選は22日投開票され、幹事長の麻生太郎氏(68)が全体の3分の2の得票で圧勝し、第23代総裁に選ばれた。麻生氏は24日に召集される臨時国会で首相に指名され、同日夜には麻生内閣を発足させる。総裁選は10日に告示され、麻生氏以外に元政調会長の石原伸晃(51)、元防衛相の小池百合子(56)、前防衛相の石破茂(51)、経済財政相の与謝野馨(70)の4氏も立候補。5人が争う異例の選挙戦となった。22日に開かれた自民党両院議員総会では、国会議員386人分と都道府県連の代表141人分の計527票による投票が行われた。その結果、麻生氏が国会議員票217、地方票134の計351票を獲得し、1回目で過半数に達して新総裁に決まった。2位は与謝野氏で66票(うち地方票2)。小池氏の46票(同0)、石原氏の37票(同1)、石破氏25票(同4)と続く。無効票は2だった。


新総裁に選ばれた麻生新総裁の言葉を時事通信が伝えます


自民党の麻生太郎新総裁が22日の両院議員総会で行ったあいさつの要旨は次の通り。
 このたびの総裁選で選挙戦を繰り広げた5人の間の「対立」という文字は、この瞬間に終わっている。自民党は国民政党として国民の負託に応えるべく、互いに手を携えて頑張っていかなければならない。ここに初代鳩山一郎、二代石橋湛山、三代岸信介など歴代の総理総裁の写真が掲げられている。それぞれの時代、党に与えられた仕事は重かったがそれをくぐり 抜けて今日の自民党がある。思い返せば130年前の9月22日、(祖父の)吉田茂が生まれた。おとといわたしも68歳になった。われわれは政権 政党として次の総選挙で民主党と戦っていかなければならない。その選挙に勝って初めて天命を果たしたことになる。国民が抱えている生活の問題、将来の不 安、国家国民を守る安全保障の問題などを堂々と掲げ実行に移す力が、われわれ以外の政党のどこにあるだろうか。その政党は民主党では断じてあり得ない。自 民党がその天命を全うする。それこそがわれわれの義務であり責任で、その先頭に立って戦う機会を与えてくれたと感謝している。選挙に勝ってこの国の再生と改革を成し遂げ、さらなる一歩を進めていく決意を新たにしている


今回の選挙結果について政治家重鎮の声を時事通信が伝えます。


野中広務元自民党幹事長は22日、京都市内の事務所で取材に応じ、麻生太郎新総裁の選出について「言葉に責任を持てない人が多くの国会議員の支持を得て、 混迷の時代を迎えたと感じる。ただ、(党員・党友の)投票率が前回より減っているのは、自民党の中に批判する人がまだ残っているということだと思う。自民 党は謙虚に反省していかなければならない」と語った。


外交面でTBSが伝えます


麻生氏が自民党新総裁に決定したことを受け、海外からも厳しい反応が入ってきています。中国でも「タカ派」と呼ばれる麻生氏が新総裁に選ばれたことで、中国政府は外交政策の変化を最も警戒しています。胡錦濤国家主席は日中関係を特に重視していて、福田総理の時代にはかつての「氷の時代」から「暖かい春」にまで、関係改善が進んでいました。中国政府は麻生氏が総理になった場合、歴史認識などをめぐって日中関係が再び後退しないかを懸念しています。胡主席が21日、「日本の政局が変化しても関係強化を堅持する」と強調したのも、その懸念の表れと言えます。“失言が多いタカ派の政治家”と言うのが、韓国での麻生氏に対するイメージです。特に朝鮮半島が日本の植民地であった時代の歴史認識に関して、「創氏改名は当時の朝鮮人が望んだこと」などの発言に、激しく反発した経緯があります。(TBS)


今回の新総裁決定について、中国の反応を中国国営新華社通信が伝えます


「自民党総裁選で麻生太郎氏当選」を速報、「吉田茂元首相の孫で射撃の元五輪選手」と同氏の経歴を詳しく紹介する記事も配信するなど、高い関心を示した。新華社通信は麻生氏の政策について、「経済の回復と国民の不安解消を打ち出し、増税に反対している」と紹介したが、外交政策には全く触れなかった。中国メディアはこれまで麻生氏を「保守派」「タカ派」と表現し、同氏が提唱する「自由と繁栄の弧」構想に対し「中国を封じ込めようとしている」などと批判していた。中国社会科学院日本研究所の高洪研究員は、「今の日本は経済分野を中心に問題が山積している。麻生氏には外交政策を見直す余裕はなく、福田康夫政権が築いた良好な日中関係を大事にすると考える」との見方を示している。


韓国の対応をYAHOOとJNNが伝えます。


ソウル22日時事 麻生太郎氏の自民党総裁選出に韓国では警戒ムードが漂っている。韓国メディアは同氏を「自民党の代表的な極右政治家」(聯合ニュース)と位置付けており、韓国政府は麻生氏に慎重な言動を期待している。(YAHOO)


韓国のある国会議員は「これまでの失言歴をみても、日韓関係がうまくいく要素がない」と否定的です。(JNN)


最後に、麻生新総裁が放つ過去の発言を。


1979年】
「皆さんの支援に応え、じいさん(吉田茂元首相)に負けぬ政治家になる」(10月8日、衆院議員に初当選直後の抱負)


【89年】
「日本は貧しいときの哲学は出来上がっているが、豊かになってからの哲学はない。それに合わせて教育も変えていかないといけない」(11月24日、衆院文教委員会で質問)


【93年】
「分裂しない、絶対に割れない。政権には魅力がある」(4月28日、共同通信のインタビューで、後に自民党を離党する小沢一郎氏らについて)


【01年】
「金持ちのユダヤ人が住みたくなるような国が1番いい」(4月19日、党総裁選の講演。経済財政担当相)
「90%の内閣支持率はファシズムの1歩手前で行き過ぎだ。抵抗勢力があるのはいいことだ」(6月25日、講演で驚異的高支持率の小泉内閣について。党政調会長)
「この人(首相)が言ったらそれ以外は認めないのは全体主義だ」(12月6日、小泉純一郎首相の政治手法について講演で。同)


【02年】
「財務省の主力はマルクス主義経済学にマインドコントロールされ『結果の平等』(の思想)に汚染された手合いだ。財政再建原理主義者は間違っている」(6月7日、講演。同)

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